#BlackLivesMatterとつぶやくのではなくて
日本では最近,
緊急事態宣言が解除されたーとか,
また新型コロナウイルスの第二波が来そうだぞーとか,
そういった報道が大半を占めているわけだけども,
一方海を超えたアメリカでは,10万人以上の死者を輩出している新型コロナウイルスの話題が脇に追いやられ,
一人の黒人男性の死がアメリカ全土に渡り抗議運動を呼び起こしている.
無抵抗のジョージフロイドさんが,「I can't breath」と言っている中,約9分に渡り膝で首を押さえられて窒息死した事件。
言葉通り
報道が少ないし,あまり注目されていないように思う.
単純に,周りに黒人が少なく,当事者意識を持ちにくいからだろう.
確かにこの問題だけ見れば,自分とはほとんど関係がないように思える.
ただ,差別という問題は日本でも全く人ごとではない.
一番メジャーなのは女性の立場の低さといったところか.
国際労働機関によると,2018年に世界の管理職に占める割合の平均は27.1%
アメリカが39%で最も多く,
最も低いのはアラブ諸国で11.1%
さて日本は??
12%
いや最下位とほとんど変わらないやんけ。もちろんG7の中で最下位。
すっくねえ。アメリカすげえ。管理職の4割が女性か。
いいなあ。
「黒人だから危険だ」
「女性だから役員の地位はそぐわない」
両者は紙一重の問題だ.
黒人の方々の差別の辛さは当人にしか絶対にわからない.
「黒人」という外見を有するだけでバイアスがかけられてきた経験なんて,本人にしか辛さがわからない.
アメリカ建国時から存在していた奴隷制度に根付く,構造的な問題なのだ.
BBCの記事よりいくつかの興味深いデータを.
アフリカ系アメリカ人は人口の13%しかいないのに,2019年警官から撃たれて死亡してしまう人の割合は23%を占めている.
100,000人当たりで見ると,アフリカ系アメリカ人の方が5倍近く白人よりも実刑判決を受ける.
これは衝撃。
「もし自分が黒人に生まれていたら」
偽善者みたいなセリフかもしれないけど
自分が何人に生まれていたかなんてサイコロの確率でしかない.
黒人の人々は,幼少期から警察とどう向き合うか,また社会でどう振る舞うか教育されるらしい.
自分は危害人物ではないと示すために.
これをきっかけで,急に「人種差別反対!」と声高く偽善者ぶるつもりもない.
ただ,アメリカにいる黒人の人々が少しでも平等に,
歴史が転換されるように,私が少しでもできることをしたいと思った。
単にハッシュタグで#BlackLivesMatterと呟いたり,
Instagramで黒い画像を載せるのではなく。
という訳でこれに参加した。
広告収入の100%が,抗議者の保釈金や遺族の葬儀支援金として動画冒頭に掲げられている支援団体に寄付されるらしい.
6月9日時点で1000万再生,10万コメント.
それなりに信頼性があると感じた.
動画自体の長さは1時間で,広告を中断せずに流す必要がある.
動画自体は様々なミュージシャンやアーティストなどが音楽や自信の気持ちを発信する内容となっている.
流石に長すぎるので,私は数分してからiPadで無音再生させ続けた.
微力であることは百も承知,
でも知らないことより向き合うこと,ハッシュタグで呟くより行動すること.
金銭的な支援ができるならなおさら.
ちなみに,ホワイトハウスへの抗議署名は40万以上に登り,目標を達成しているらしい.
それでも,SNSへの投稿2800万に比べたら,署名数は大いしたことがない.
「黒塗りの画像」の投稿以外に、あなたは黒人の権利のために何をしただろうか? | Vogue Japan
ちっぽけな人間に過ぎないけど,支援するならせめて意味のあることをやっていこうかと思った.
そして何より
誰に対しても尊重心を持って接すること
小並感....
でもこれがめちゃくちゃ難しいんだよなあ.
どうしても自分基準で接すると,
「え,これは当たり前だよね?」「私でもできるんだからあなたも当然....」
のような態度を取ってしまうことがある...
これも偏見の一種。
色々努力していかないといけない。
最後にこちらの記事の紹介.
「Black Lives Matter」へ「いや黒人だけじゃなくて全ての命が大切だろ!」のような批判に対して。
なぜ「All Lives Matter(すべての命が大切)」と言うのをやめる必要があるのか|ハーパーズ バザー(Harper's BAZAAR)公式
アメリカの著名歌手ビリーアイリッシュさんはインスタにて納得の例え
もし友達が腕を怪我したら,"すべての腕は大切だから"って誰かがその友達にバンドエイドをあげるのを待ってるの?違うよね.友達を助けるよね,だってその友達は痛がってて,今助けを求めているから
要は,「黒人の命も大切だ」と言ってるからって白人を今度は排他的に考えている訳ではないよってこと。
Black Lives Matter
想像以上に深い。
この記事が少しでもBlack Lives Matterの問題を知ったり,
自分ごととして考えたり,
あわよくば行動しようかなと思ってくれるきっかけになってくれたらそんな嬉しいことはないです。